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北京化工大学

現地調査日:2006/12/15


6.コメント

以下、06/12/15執筆
●語言大や清華大、北京大など有名校がひしめき合う北京市内で、この大学は教師陣を中心に授業の運営方法を工夫することで特色を出そうと努力している。

●教務面では同じクラスに同じ国籍の学生が集中しないようにしている。初級1、2レベルは複数クラスあるが、国籍を意識的に分散させている。例えば、初級1レベル(3クラス)のイギリス人が6人いた場合、各クラスに2人ずつ配置している。クラス内で母国語が飛び交う可能性を低減させ、同時に留学生同士の文化交流を活発化させる狙いである。

●教科指導の面では会話力の向上に注力している。科目ごとの1週間あたりコマ数に大きな特徴はないので気付きにくいが、総合、閲読科目でも会話力を意識した授業運営が行われている。具体的方法は次の2点である。

●まず第1に、1科目で使うテキストを1冊に制限している。例えば初級クラスでは「博雅漢語初級」1冊だけである。普通の大学ではこのレベルの総合課では北京語言の「漢語教程第1冊上・下」の2冊を、また一部の大学ではこれに加えて「第2冊上」の計3冊を半年で学ぶ。それに比べるとこの大学が使うテキスト量は極端に少な いといえる。

●これによる会話力強化の効果は次のようなものが上げられる。
1)授業1回でこなす文法の教授量が減るので、浮いた時間を別のことに使える。例えば、比較表現を教えた後で、それを使った会話練習。また、食事の題材を教えた後で、関連する単語をさらに追加して教えたり、食事をするシーンでの会話練習などを行える。
2)宿題や予復習に使う時間を減らせるので、学生が放課後に相互学習を行ったり、外に出て中国人との交流、つまり実地練習をする時間を確保できる。

●第2に、学生が口を開いて話す時間を多くするようにしている。それを実現するために、授業中に教師が話す時間を、総合では授業時間の50%以下、その他の科目では40%以下に制限している。

●これらの結果として、他大学に比べると会話力の上達が速いとしている。

●課外活動にも力を入れており、各学期に2・3回、近郊への視察を組み入れている他、毎年春節には中央電視台(CCTV4)の番組に留学生が出演するようにしているとのこと。


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